ドメスティックバイオレンス(DV)相談

ドメスティックバイオレンス(DV)相談

「ドメスティック・バイオレンス」とは英語の「domestic violence」をカタカナ表記にしたものです。略して「DV」と呼ばれることもあります。「家庭内」を意味する“domestic”が使われていますが、日本では「配偶者や恋人など親密な関係にある、又はあった者から振るわれる暴力」という意味として使用されています。そのため、家庭内のみだけではなく、恋人間で行われる「デートDV」なども含まれています。

コロナ禍で増えているDV相談

新型コロナウイルス感染症に伴う生活不安・ストレス、また緊急事態宣言に伴って自宅で過ごす方も増えているため、DVの増加・深刻化が懸念されています。

全国の警察が2020年に把握したドメスティックバイオレンス(DV)は8万2643件にも上り、過去最多を更新したと報道されました。DVの被害者は女性が多いと言われていますが、実は男性も増加傾向にあります。ただこのデータは警察によって把握されたものであるため、告発されていないものを含めばもっと多くの被害があると予想されています。

家庭内や恋人関係は、どうしても閉鎖的になりやすく、「まだ愛情を持っている」「報復が怖い」「どこに助けを求めていいかわからない」という思いがあると、どうしても声を上げづらい状況があると思います。ただ、本来なら安心できる場所でもある関係性の中に、暴力や脅威が含まれることは、あなたのこころや身体に悪い影響を及ぼします。気になることがあれば、ぜひご相談ください。

どこからがDVなの?

家庭内暴力

1. 殴る、蹴る、叩くなどの身体的攻撃 

2. 人格を否定するような言葉の攻撃

3. 交友関係をみはる、携帯電話のチェックなどの過度な束縛 

4. 恐怖を与える心理的な攻撃や脅し、精神的な恐怖を与えること。

5. 生活費や学費を渡さない経済的な圧迫。(外で働くことを制限するなど)

6. 同意をしていないセックスや避妊に協力しないこと

デートDV

① 殴る、蹴る、叩くなどの身体的攻撃 

② 着信履歴やSNS、LINEやメールをチェックする

③ 「ばか」や「デブ」など傷付く表現や、言葉の暴力を使う

④ 自分の予定を優先させないと不機嫌になったり、無視をする

⑤ セックスを強要したり、無理やり性的な行為をする

⑥ いつもおごらせる

⑦ 思い通りにならないと怒鳴ったり、責めたり、脅したりする

上記のことは明確な身体的・精神的暴力であり、あなたの人権を侵害するものです。いくつか当てはまる場合は、危険信号だと考えてもいいと思います。(※)

相談窓口

内閣府では、配偶者や恋人からの暴力に悩んでいることを、どこに相談すればよいかわからないという方のために、全国共通の電話番号(#8008)から相談機関を案内するDV相談ナビサービスが実施されています。

またMEDI心理カウンセリング東京でもDV相談を受け付けておりますので、気になることがありましたらお気軽にご相談ください。