事あるごとに、「私が悪いんだ」と自分を責めてしまう癖のある方は、多いのではないでしょうか。
でも、それって本当にあなたのせいなのでしょうか?必要以上に責めていませんか?
今回は、「自分を責めてしまうこと」をテーマに、お話していきたいと思います。
仕事でミスをしてしまった、友達や恋人とケンカしてしまう、親と言い合いになる、など、日々の出来事の中でうまくいかないことって、たくさんありますよね。
そんなとき、「すべて私のせいだ」とか「私が悪いからこうなった」と考えてばかりいませんか?
確かに、同じ過ちを繰り返さないために反省をすることは良いことですが、それって本当に悪いのは自分だけなのでしょうか?落ち着いて、よーく考えてみましょう。
特に人間関係は、一人では成り立ちません。自分と相手がいることで成り立つ、相互作用によるものなのです。だからこそ、誰かを故意に傷つけない限り、コミュニケーションにおいて、100%「自分だけが悪い」というケースはありえません。過剰に自分を責める必要はないということを頭に入れておきましょう。
特に対人関係で自分を責めてしまう方は次の3つのポイントを考え方に取り入れてみても良いかもしれません
1「自分の至らなかった点」ばかりを見てしまう、思考パターンに気付くこと
2、相手にも原因を求める考え方も取り入れてみること
3.「たまたま、運が悪かった」と考える視点を入れてみること、です。
1人で抱え込んでいると、つい自分が悪いとか、0か100かといった極端な思考に陥りがちです。Aさんのケースに関しては、「自分も悪くないし、相手にも事情があってそのような行動になっているのかもしれない・・」という着地点にたどりつくことで、必要以上に自分を責めることはなくなるかもしれません。
Aさんのように「すぐに自分ばかりを責めてしまう」という考え方の癖は、色んな視点から考えることによって変わっていくことができます。長年積み上げてきた習慣を変えるのは、なかなか難しく、すぐに元の考え方が出てきてしまうかもしれませんが、何度も何度も練習していけば、徐々に変わっていきます。
私たち、臨床心理士や公認心理師が行うカウンセリングでは、様々な角度や視点で物事を見られるようサポートすることもあるので気軽に頼ってみてくださいね。