5月病ってなんでなるの?

5月病の正体とは、実はとある精神疾患です。

その説明をする前に、まずはなぜ5月病と呼ばれる現象が起きてしまうのかを説明していきたいと思います。

まず5月病とは、5月のGW明けに憂鬱になったり、なんとなく体調が悪くなる、また会社に行きたくないなどの軽いうつのような現象に見舞われることを指しています。

以前は新社会人や新入社員に対して使われることが多かった言葉ですが、今は転勤や転職をした方、また社会人だけではなく、新学期を迎えた学生さんにも使われることもあります。

新年度から1ヶ月が経って、4月のうちは緊張しながらなんとか乗り越えられていたストレスが、休みをきっかけに張り詰めていた糸が切れ、一気に疲れが押し寄せてしまった…この流れが長期休暇のある5月に起こりやすいことから、 そしてその5月病と呼ばれる現象の正体は、実は「適応障害」という精神疾患だと言われています。

適応障害とは、主に環境の変化によって引き起こされるストレスが原因になりやすい、と言われていて、先ほど挙げた入学や入社、転職や転勤以外でも、引っ越し、転校・クラス替え、離婚などでも引き起こされることがあります。また結婚や子どもの誕生、昇進など一見ポジティブと捉えられる出来事によっても起こることがあります。

症状としては、大きく分けると3分類あって

まず情緒の面でいうと、憂鬱な気分や不安感、突然の怒りや焦り、絶望感。

身体の症状でいうと、不眠や食欲不振、倦怠感、頭痛、肩こり、腹痛、めまい。

最後に、行動としてあらわれる症状としては、

欠勤・欠席、遅刻、早退、暴飲暴食、ギャンブル中毒、過剰な飲酒などが挙げられます。

飲酒の危険性についてはこちらの記事でご確認くださいね!

もしかすると当てはまる方もいるかもしれません・・・。

症状の出方は人それぞれで分類ごとに出てしまう方もいれば、体や心だけに出る人もいます。

そしてここが大きな特徴ですが、適応障害とは原因となったストレスが無くなると症状は良くなります。なので環境調整が大切になってきますが、症状の補助役割としてお薬が出されることもあります。

また適応障害を放っておいたり悪化することで、うつ病など他の精神疾患になってしまうこともあるので注意が必要です。

大切なのは「自分は5月病じゃない!」とか「精神疾患になんてなるはずがない!」という認識を信じすぎずに、「自分はもしかしたら疲れてるんじゃないか」とか「これはストレスサインでは?」と自分を観察してみることです。

心当たりを感じたら、気軽に専門機関に頼ってみたくださいね!

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